苦手な教科の勉強って、やりたくないですよね。
得意科目と違って、ひとつの問題を解くのに時間がかかるため、集中力も途切れてしまう…
こんなことを続けていても苦手を克服できないのでは?と頭を抱える人も多いでしょう。
そんなときにおすすめなのが「訂正ノート」です。
旧帝大に現役合格した筆者が、大学受験のときに唯一持っていった勉強道具も訂正ノートでした。
それほど、成績アップや苦手克服には重要な勉強法なのです。
そこで今回は、訂正ノートの書き方とそれを使った苦手科目の克服法についてご紹介します。
訂正ノートとは何?
そもそも訂正ノートって知っていますか?
定期テストや模試などで間違った問題をノートに写し、正しい解答に訂正しなおす。
これが訂正ノートです。
ネットで検索してみると、愛媛の独自の文化と書かれていました。
しかし、筆者は愛媛出身ではありませんし、関西出身の夫も訂正ノートをつくっていたらしいので、知る人ぞ知る勉強法なのかもしれません。
訂正ノートのメリット
自分の苦手を分析できる
あなたは苦手な科目について、なにが苦手なのかをはっきりと説明することができますか?
「点数が取れないから」「問題が解けないから」と、漠然と苦手に感じている人が多いはずです。
まずは、その科目のなにが苦手なのかを明確にしなければ克服はできません。
それを助けてくれるのが訂正ノートなのです。
テストの度に訂正ノートに書き込んでいくと、
「あれ?いつも同じようなこと間違えてる!」と気付くはずです。
例えば数学であれば、
二次関数の公式を使う問題が解けていない
- 文章問題が苦手
- 単純に計算ミスが多い
- こういった感じです。
その科目が苦手というよりは、ある一部分ができていないことが多いのです。
だからそれさえ見つけてしまえば苦手を克服したも同然。
計算ミスが多いなら試験の最後に毎回見直しをすればいいし、ある公式が使えていないなら、それを繰り返し書いて覚えればいい。
だんだん克服できる気がしてきませんか?
テストや受験の際の勉強が楽になる
訂正ノートの一番の利点は、なんといっても勉強が楽になること。
テスト勉強をするとき、問題集などで勉強すると思いますが、その中にはすでにあなたが解ける問題も入っていますよね。
解ける問題に時間を割くくらいなら、苦手な部分を勉強した方がいいのは言うまでもありません。
その点、訂正ノートは自分の苦手だけが集まった、最高傑作の問題集です。
その中の問題を解けるようになれば、その分だけ成績が上がることになります。
訂正ノートは、非常に効率的でコスパのいい問題集なんです。
訂正ノートの作り方
訂正ノートの作り方は簡単です。
用意するもの
訂正ノートをつくるにあたって以下のものを用意しましょう。
- 定期テストや模試の問題用紙
- 解答用紙
- 訂正ノート
- はさみ・のり
- 好きなペン
訂正ノートの作り方の手順
訂正ノートは以下の手順で作っていきます。
- 間違った問題にチェックを付ける
- 問題用紙をはさみで切り取り、ノートに貼る
- 自分の誤った解答と正解の答えを書き込む
- 間違った要因や公式などを追記する
それでは、ひとつずつ具体的に説明していきます。
1.間違った問題にチェックを付ける
まずは、過去のテスト問題用紙を用意します。
模試や定期テストに限らず、小テストや宿題のプリントなどもどんどんまとめていきましょう。
解答用紙と照らし合わせながら、自分が間違った問題にチェックを付けていきます。
2.間違った問題をはさみで切り取り、ノートに貼る
ここがポイントなのですが、問題は手書きで写すのではなく、切り取ってノートに貼りましょう。
文章題などを一個一個手書きしているとかなりの時間がかかってしまいます。
問題を写したところで成績はアップしませんし、はっきり言って時間の無駄です。
必ず切り取りを行ってください。
国語など、小説や古文の文章がダーっと書かれた後に問題がある場合がありますよね。
その場合、問題文だけでは何を指しているのか分からなくなるので、大元の文章ごとノートに貼ってしまっても大丈夫です。
3.自分の誤った解答と正解の答えを書き込む
貼り付けた問題の下に、誤りの解答と正しい答えを書き込みます。
誤りの解答を書く際も、時間短縮のために解答用紙を切り取って貼り付けてもOKです。
正しい答えだけは、自分の手で書くことをおすすめします。
考えながら手を動かすことで、記憶力の定着に役立つので試してみてくださいね。
4.間違った要因や公式などを追記する
最後に、公式や間違えた理由などを書き込んでおきましょう。
あとから見直したときにすぐに理解できるよう、未来の自分に向けて書き込むイメージです。
筆者は、訂正ノートにすき間がないくらいびっしり書き込みをしていました。
公式や自分のミスだけでなく、授業中に先生が「重要」と言っていたことなども追記していました。
そのおかげで、テスト勉強はそれ一冊で済むほど内容の濃いノートになりました。
そのときの現物はもう残っていないのですが、今回の記事作成にあたってプチ訂正ノートをつくってみたので参考にしてください。

訂正ノートをつかって苦手を克服
訂正ノートを使って勉強する方法はいたってシンプルです。
下敷きや教科書で解答部分を隠して問題文だけが見えるようにし、正解できるようになるまで何度も解きます。
最初のうちは同じようなミスをしてしまうと思いますが、繰り返し解くことで必ず覚えていきますので安心してください。
何度も間違ってしまう問題には、ふせんを付けるなどしてチェックしておくといいでしょう。
そして、理想は2、3日に一回、少なくとも1週間に一回は解いて克服するように心がけてくださいね。
また、完成した訂正ノートは常に持ち歩くことをおすすめします。
そして、授業中などに追記したいことが出てきたらすぐに書き込むのがポイントです。
まとめ
今回は、訂正ノートの作り方や苦手克服のための勉強法について解説しました。
成績アップの一番の近道は苦手な問題を解けるようにすること。
訂正ノートをつくるときは少し手間がかかりますが、一度作ってしまえば受験まで役に立つノートとなります。
自分だけのオリジナルの訂正ノートをつくって苦手克服&成績アップを目指してみてくださいね。
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